歴史あふれる浦賀をめぐる 完結

咸臨丸で巡る浦賀周遊クルーズ

出港時に咸臨丸のグランドスタッフが、大きな手のブラカードを振っていました。皆で盛り上げようとするのがヒシヒシと感じました。

浦賀港の東西を結ぶ渡船です。港で隔てられた東西浦賀の人々が行き来するための生活路として300年もの長い歴史があります。運行の時刻表は無くて、乗客が乗れば出発してくれます。船が対岸にいるときは、呼び出しボタンを押せば来てくれます。

燈明堂

浦賀港の出入り口まで進むと、燈明堂が見えてきました。1648年に幕府の命により建設され、電力の無い時代に菜種油で明かりを灯し、港に出入りする船にとって灯台の役目をしました。1872年(明治5年)まで休まずに明かりを灯し続けたのです。

新設備が建設中の横須賀火力発電所

東京電力横須賀発電所が見えてきました。

2016年4月22日に東京電力フュエル&パワー株式会社が、横須賀火力発電所新1・2号機建設計画を発表しています。横須賀火力発電所は、石油火力から最新鋭の高効率石炭火力へと新たに生まれ変わる予定とのことで、建設が進んでいるのが海上から確認できました。石炭を使っても、公害にならない最新技術だそうです。

港の東西にある叶神社

浦賀港の東西にある叶神社(カノウジンジャ)です。浦賀の港を挟んで、東西の叶神社が向かい合っています。こちらは東叶神社
社務所の裏には井戸があり、勝海舟が咸臨丸での太平洋横断前に、この井戸で水垢離(みずごり)をした後、明神山山頂で断食をしたと伝えられています。

こちらが西叶神社。西叶神社で購入した勾玉(まがたま)を東叶神社境内の水で清め、境内で販売するお守り袋に入れれば自分だけの「縁結びお守り」ができます。この2つの叶神社をめぐって完成させる「縁結びお守り」は、恋愛成就だけでなく、さまざまな良き縁をかなえるとして人気です。

ドライドック

周遊クルーズの終了間際に、浦賀ドックのドライドックを海から見ることができました。8個のあなが開いた鉄製ドアの向こうがドライドックです。

メインイベント会場

海から見た今回のメインイベント会場の様子です。咸臨丸の周遊クルーズはこれで終了ですが、イベントは来年1月23日(日)までの毎週末に開催されて、今回咸臨丸が停泊している対岸までの移動に活躍した白い客船で、浦賀を周遊するクルーズも開催されます。

地上からのドライドック

上から見たドライドックです。石積みのドックが多い中、このドックはレンガ積みでできていて、非常に珍しいそうです。

ドックの底には船を乗せるブロックが並んでいます。ブロックの上に木が積んであり、船の形に合わせて高さや形を変えたそうです。

このドライドックの底まで下りて見学したり、千代ケ崎砲台跡をめぐるガイドツアーは、テレビで放映されたこともあり、とっても人気です。私が訪れた日曜も、8時半にチケットの販売が開始された時は長い行列ができていて、9時前にレンガドックの底に降りる午前のツアーチケットが完売していました。またね

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