エンデュアランス号発見 イギリス南極探検隊の帆船

最近のニュースでハッとしました。  100年以上前に南極のウェッデル海(Weddell Sea)に沈没したイギリス南極探検隊の船「エンデュアランス(Endurance)号」が、海底に沈没しているのが見つかったというのです。

パソコンで検索したニュース

船尾には「ENDURANCE」の文字がハッキリ確認できます。

読売新聞の記事

私が購読している読売新聞4月4日の夕刊にも記事が掲載されました。エンデュアランス(不屈の精神)号は1914年にイギリスが派遣した南極探検隊で、初の南極大陸横断を目指していました。しかし厚い氷に阻まれて動けなくなってしまい、隊長のシャクルトンは乗員28名の中の5名を連れて僅か7mの救命艇で助けを求めて1500kmも航海し、その数か月後に残っている乗員のため戻り、全員が生還できたのです。この感動的な出来事は本や映画になりました。

私が読んだ本に掲載されていた写真「救命艇で助けを求めに行く船出」

とっても大きい南極大陸

その現場となったのは日本の33倍の大きさがある南極大陸の中で、「南極半島」と呼ばれる南極大陸から突き出た半島の東にある「ウェッデル海」です。「南極半島」の北を進むと南米大陸になり、日本の昭和基地の北にはアフリカ大陸のケープタウンが近いです。南極大陸はオーストラリア大陸と比べても1.5倍あるデカい大陸なので、昭和基地周辺でフライトした私は、「ウェッデル海」を見たことはありません。

私と「エンデュアランス号」

私は「エンデュアランス号漂流」の本を読んで、この感動的な物語を知りました。 

その本には「エンデュアランス号」の簡単な図面が掲載されていました。私はこの図面を見て、砕氷艦(南極観測船)「しらせ」で南極への航海中に、艦内で模型を作ることを決めました。

自作した「エンデュアランス号」の模型

現在バイクガレージに置いている、第42次南極地域観測協力行動中に作った「エンデュアランス号」です。船体は角材を削り出し、帆はワイシャツの布切れを使うなどしたハンドメイドの作品です。細部は本に載っていた写真を参考にして、想像で作りました。ただし帆やロープの張り方は決まりがあるし、これまでにプラモデルの帆船を何隻も作った経験から、あまり悩まずに作ることができました。

これは、南極からの帰りに「しらせ」艦内で催される「南極創作展」に「エンデュアランス号」を出展した時の説明文です。私にとっても 大変思い出がある「エンデュアランス号」が南極海の海底で発見されて、とっても嬉しかったです。ではまた

横須賀の風景

海岸で最近よく見かける大型の鳥が、大きな魚を捕獲しました。

魚は尾びれをバタバタさせていますが、鳥はシッカリ銜えて飲み込もうとしていました。迫力がありました。

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