愛機の懐かしい部品

青春の愛機 シーキング

HSS-2B対潜哨戒ヘリコプターです。第121航空隊勤務中の1987年、米国派遣訓練で米空母と共同訓練をした時の風景です。

こちらは八戸救難飛行隊勤務中に撮影しました。S-61A型救難ヘリコプターです。

こちらは南極でフライト中のS-61A型多用途ヘリコプターです。砕氷艦しらせの飛行甲板に着艦直前の写真です。この3機のヘリコプターはアメリカのシコルスキー社が開発して、三菱重工がライセンス生産した機体です。いずれも「SH-3シーキング」と呼ばれるタイプで、ガスタービンエンジン2基を搭載しています。 私は海上自衛隊で、ヘリコプター教育の最初はベル47Gという「ヘリの元祖」とも言えるべきクラッシックなヘリで操縦を習いました。その後の実用機課程でHSS-2対潜哨戒機を操縦したのを手始めに、上記3枚の写真にある対潜ヘリ、救難ヘリ、南極ヘリなどを操縦してきました。40歳でSH-60Jを操縦するまで、ずっとシーキングタイプのヘリコプターが愛機だったのです。そのため、シーキングへの思い入れも人一倍あります。

箱にしまっていた愛機の部品

廃棄するヘリコプターの一部の部品を頂くことが出来て、バイクガレージに置いてあります。全部で3点あり、ガスタービンエンジンのタービンブレード、コクピットの天井部分にセットされていて主に夜間飛行時や緊急時に使うライト、そしてエンジン内の温度を表示する計器です。 私にとっては、とっても貴重で思い出深いパーツです。

部品がヘリコプターの機内で動いていた当時

これは若い時に操縦していた対潜哨戒ヘリコプターのコクピットです。双発エンジンのヘリなので、エンジン計器は同じものが2個ずつ並んでいます。私がガレージに保有している計器は上から2段目の物で「T5温度計」というエンジンの出口付近の温度を表示する物です。エンジンの始動時、タービンを外部電源で回して燃料に点火すると、この温度計の数値が急激に跳ね上がります。エンジンの回転数が安定してくると、温度計の数値は許容範囲内で上昇したあとゆっくり下がって落ち着いてきます。 もし許容値を超えて上昇する兆候を察知したら、直ぐにエンジンを停止する操作をしないとエンジン内が高温になりすぎて壊れてしまうのです。ホットスタートという異常現象です。 だからエンジンを始動する時は、いっぱい並んだ計器の中でも、特にこの計器に注意を払ったものです。ちなみに計器内の数字は1から10の表示ですが、数値はこの100倍なので、針が「6」をさせば600度ということです。

飾るための部品をチョイスします

スポットライト「FLOODLIGHT」はコクピットの天井付近にあったので、スタンドを作って少し高い位置から下を照らす姿勢にして飾りたいと思いました。保有している金属パーツから使えそうな物を2つ見つけました。

この2個の金属パーツを使ってスタンドを作ります。

ライトを飾るための台ができました

スタンドが完成したので、スポットライトが映えるようにシルバーで塗装しました。

完成しました。電源コードはスタンドに巻きつけました。

他の2個も飾りました

タービンブレードとエンジン計器はプラスチックの透明カバーに入れてみました。完成です。

愛機の部品は、今までは箱の中に保管していましたが、これで毎日眺めることができます。ではまた

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