東北への初ツーリング(三日目)

民宿吉田さんでの夕食

二日目の夕食は、陸前高田の民宿で、地元で獲れた魚の刺身やサンマの塩焼き等、美味しい食事で地酒の冷酒とビールを頂きました。二日目のツーリングは秋田で豪雨に見舞われ、かなり神経をすり減らしながら走ったので、夕食後は気が付くと部屋の布団の上でテレビを付けたまま寝ていました。かなり疲れていたようです。

三日目の朝です

高台にある民宿二階の部屋の窓から見た陸前高田の海岸方面です。 津波被害防止のための高いコンクリートの壁が造られていて今でも工事中です。その壁の内側の平地には、津波被害の後、民家が建てられないのか、更地が目立ちました。なんだか異様な感じがしました。

一方、窓の真下を見るとわが愛車が昨日の雨で濡れています。 いつもの泊りがけツーリングなら、防犯のためタイヤにがっちりしたチェーンをしてバイクカバーをかけるのですが、ここは高台の1軒宿でメチャ安全なので、持参しているカバーやチェーンはしませんでした。

バイクの手入れが終わり、出発準備完了です

濡れたバイクをタオルで拭いて、チェーンにスプレーグリスを吹きかけました。荷物も積んだから朝食後に洗面をしたら直ぐに出発です。その前に民宿をバックに記念撮影しました。

陸前高田のTSUNAMIメモリアル

民宿で朝食を頂き、7時半に出発しました。陸前高田の海岸近くにある津波メモリアルです。この写真の奥に奇跡の一本松があるらしいのですが、9時まで立ち入り禁止で観られませんでした。荘厳な感じに造られています。

メモリアルの館内です。津波被害に関する展示がしてありました。11年前、私は当時所属していた長崎の救難飛行隊から救難ヘリで青森県八戸市の航空基地に展開して、青森から仙台の手前までの海岸線をくまなく上空から捜索しました。この陸前高田の上空も飛行しましたが、眼下の酷い惨状に操縦していて涙があふれ出たのを思い出しました。パイロット人生では日本各地やハワイ、アメリカ西海岸、南極での素晴らしい景色を空から見て感動してきましたが、飛びながら涙が出たのは後にも先にもこの時だけです。大きな港や小さな港、その全てが津波によって無残な姿になっていました。

帰りの東北道も順調でした

陸前高田から仙台までは海岸沿いを走り、仙台から東北道で東京経由横須賀を目指しました。日曜で天気も良く、バイクが沢山走っていました。サービスエリアでは隣にバイクを停めたライダーと、自分のバイクや目的地についての会話が楽しいひとときです。帰りもあまり渋滞に遭わずに走れました。 120キロ制限の道路を速い車の流れについて走りましたが、スクリーンの風防効果が素晴らしくて体にはほとんど風が当たりません。 若い頃バイクに乗って100キロで走る時は、なるべく姿勢を低くして風を防ぎながらハンドルグリップにしがみついていましたが、120キロ超でもNT1100は体を起こした乗り方の 通称「殿様乗り」でかっ飛ばせました。

帰宅しました

自宅には夕方5時前に到着しました。写真はNT1100の帰宅時のメーター表示です。3日間で1673km走りました。燃費がCB1300は18~19km/Lだったので、東北道をかっ飛ばしても23km/Lも伸びてお財布に優しいバイクです。

翌日はバイクとウエアの手入れ

帰宅後は自宅の風呂にゆっくり浸かって旅の疲れを癒やし、翌日にバイクとウエアの手入れをしました。シンプソンの上着はパッドを全部外して浴室でブラシ洗いしました。

汚れが綺麗に落ちて、次のツーリングでも活躍してくれるでしょう。ではまた

動画は陸前高田の民宿2階から撮影した海岸方面です。

横須賀の風景

夕方、海岸近くを散歩していたら私が歩いている歩道では夕日が沈んでしまって陽が射していませんが、東京湾を航行する船には夕日が当たって輝いていました。

穏やかな秋の日の静かな東京湾で、夕日を浴びながら航行する船を観るのは気持ちが良いものです。

Pocket
LINEで送る
Facebook にシェア

コメント