大型バイク(NT1100)にヘルメットホルダーを付ける

NT1100の不満なポイント

NT1100に付属しているパーツです。何だと思いますか!?  16歳で初めて乗ったバイクがホンダCB50というスポーツバイクでした。それから半世紀で10台以上のバイクに乗ってきましたが、初めて出会ったパーツです。

実用性が無いホルダー

実はこれがヘルメットホルダーのワイヤーなんです。このバイクはシートが途中で分かれていて、後方のシートを外して先ほどのパーツをヘルメットに取り付けた後、シート下のホルダーに引っ掛けて、シートを元に戻すんです。

実際に使ってみると!?

シート下のワイヤーを引っ掛けるのは、こんな場所です。

こんな面倒な作業をしないとヘルメットをホルダーに取り付けられないのです。ビックリですよね。 町で停車中にシートの間から出ているワイヤーにヘルメットが繋がっている光景を見たら、みんなが笑っちゃいますよ。 このやり方はバイクを購入する前から、検討する過程で解っていました。他にも前に乗っていたCB1300SBよりマイナスと思われるポイントがありましたが、プラスと思うことの方がはるかに多かったから購入したのです。 このヘルメットホルダーはメチャ不便だから、ツーリングでは一度も使わず、他の方法でバイクに固定しています。そこで、通常のバイクと同じやり方でできるように、ヘルメットホルダーをインターネットで注文しました。

もっと簡単な方法にしたい

購入したのはキジマ製のヘルメットホルダーです。サイズM6のボルトで固定するタイプです。

保有しているもう一台のバイクを参考にしました

このタイプは私のもう一台のバイク ヤマハWR250Rに付いているヘルメットホルダーと同じです。

ヤマハWR250Rは後部フレームに取り付けるための鉄板が溶接されていて、そこに取り付けてありました。

資材の準備

私がNT1100にこのヘルメットホルダーを取り付ける位置も後方です。最初はリアキャリアーにボルトを通せる穴を開けようと思いました。その方法が一番簡単です。しかし、穴を開けるということはキャリアーの強度が低下することだし、新車に傷を付けたくないので、板にヘルメットホルダーを取り付けて、その板をキャリアーに固定します。

リアキャリアーとトップボックスの僅かな隙間に板を挟んでセットすることにしました。そのためには板を薄い物にする必要があるので、材質は良く使っているアルミではなくスチールにしました。厚さが1.6mmの鉄板を購入しました。この鉄板を加工する金ノコの刃も新調しました。

作業開始

鉄板を曲げて、製作開始です。こうやって実際に鉄板をリアキャリアーに乗せて、全体のバランスを考えながら次の作業を考えるのが楽しいですね。

問題が発生しました

鉄板にホルダーのボルトを通す穴を開けて仮組してみました。するとホルダーがロープをかけるキャリアーのフックに近すぎました。これでは荷物を乗せるためにロープをかける時、ホルダーが邪魔です。

解決するための工夫

鉄板の位置は、キャリアーに固定するボルトの位置決めをしているので後ろにずらすことが出来ません。このため、ホルダーのセット位置を鉄板の後方ギリギリまでずらして、前の鉄板をカットします。これでキャリアーのフックとホルダーや鉄板が干渉することが無くなりました。

加工した鉄板にリアキャリアーに固定するボルト用の穴を2個開けて、ブラックのスプレー塗料で塗装しました。

リアキャリアーとトップボックスの固定台の間に鉄板を挟んで、ボルトで締めました。隙間が狭かったから3mmのアルミ板ではなく、1.6mmの鉄板にして正解でした。強度もバッチリです。鉄板の切断も、万力に挟んで金ノコで切ったら意外にスムースでした。 鉄板のあちこちにハチの巣のような穴を開ければ、軽量化になりますが、その作業は次の機会にします。

完成しました

完成です。これで簡単にヘルメットをホルダーに取り付けられるようになりました。ツーリング途中のコンビニなんかで、ほんのちょっとバイクを離れる時にあの面倒なホルダーなんか使えませんよ! ホンダさん。数年後、このバイクのマイナーチェンジでは、まずこのヘルメットホルダーを改善して欲しいです。 これから、この素晴らしいNT1100を楽しみたいというライダーのために!! ではまた

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