浦賀に古くからある神社
叶神社は養和元年(1181)に文覚上人が京都の石清水八幡宮の八幡大神を勧請して創建されました。
文覚上人は源頼朝と源氏再興を願い、源氏ゆかりの神社である石清水八幡宮の神に源氏再興の願いが叶ったならば良き場所に神社を建立し末永くお祀りすることを誓いました。そしてその願いが叶えられたため浦賀西岸の地に神社を建立し、のちに「叶神社」と名付けるに至りました。
現在の社殿は天保十三年に再建されたもので、本殿、幣殿は総檜造りで、本殿柱は金箔朱塗り、内部の科長草木の彫刻はすべて極彩色と云う華麗な装飾がなされています。
毎年9月の第2週目の土日に、叶神社の宵宮祭と例祭が行われています。 コロナで中止されていましたが、今年は久しぶりに行われました。9日の夜は祓所にて宵宮祭の神事が行われ、10日出発する神輿に御霊を入れる儀式が執り行われました。10日の例祭には神輿の飾りつけを行い、午前中に神社を出発します。 浦賀駅や各町内会館、浦賀小学校等を回り、そのコースは大勢の見物客でにぎわいます。
叶神社は浦賀港を挟んで2社あります。
東叶神社
元禄五年(1692)、江戸幕府の行政政策により浦賀は東西の浦賀村に別けられました。長い間、叶神社の神徳を仰ぎ戴いてきたことにより、東岸にも今まで通り、同じ御神徳をと願う信仰心が、分霊祭祀となりました。(境内の掲示より) 東叶神社は、勝海舟が咸臨丸出航前にここで断食修行をしたと伝えられ、社殿裏の階段を登ると記念碑が建てられています。
二つの叶神社の位置関係
西叶神社と東叶神社は浦賀港を挟んで東西に位置しています。
浦賀の東西を結ぶ渡船
浦賀港には渡船が走っています。渡船はポンポン船の愛称で親しまれ、浦賀のシンボルになっています。 港に隔てられた東西の浦賀の町を行き来する人にとって大切な交通手段で、時刻表は無く渡船が対岸にいるときは、呼び出しボタンを押すと、すぐに来てくれます。約3分の船旅です。
例祭の賑わい
10日例祭の午後4時頃の風景です。狭い道路の両側に出店が並んでいます。
多くの人で賑わっていました。
西叶神社の参道には神輿が並んでいました。
神社境内の階段の途中(反対側)から見ました。たくさんの見物客で賑わっています。
久しぶりの祭礼は天候にも恵まれて、盛り上がりました。
祭りのお土産
私は出店では無く、居酒屋の店頭で販売していた焼き鳥を買って帰りました。焼きたての焼き鳥なので、夕飯を待つことなく妻と食べました。美味しかったです。ではまた
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