ガレージにある南極のアイテム

バイクガレージには、かつて私が砕氷艦しらせ飛行士として南極に行き、フライトした時を偲ばせるアイテムが数多くあります。

南極でのフライトの写真

もう21年も前、南極でフライト中の私です。解りにくいでしょうが外の景色は氷山で、その周りは厚い氷とその上に積もった雪に覆われた海です。南極では、砕氷艦しらせから昭和基地ヘリポートへ、観測隊員の食糧や観測機材をピストン輸送したり、野外観測支援といって 氷や地質、ペンギンなどの観測を行う隊員を目的地まで送ったり、ヘリの機内から観測を行うフライトをしました。

プラモデルの砕氷艦しらせと枡

プラモデルのしらせは、南極航海中に作りました。枡は途中で寄港するオーストラリアでの艦上レセプションで、日本酒を来賓客にふるまう時配られる物で、しらせ乗員も1個ずつ頂きました。

私が飛ばしたヘリ達

ガレージに飾っている模型のヘリです。①は砕氷艦しらせ搭載のS-61A大型ヘリコプター、②は救難飛行隊で使用していた S-61A 、③はHSS2-B対潜ヘリコプター、④はSH60-J対潜ヘリコプターです。すべて米国のシコルスキー社が設計し、日本では三菱重工がライセンス生産したヘリです。①~③はSH-3 シーキングと呼ばれる機体です。主に対潜戦の任務で使用されましたが、捜索救難、兵員輸送、通信、要人輸送、早期警戒など様々な用途に使用された傑作機です。米国のアポロ計画では、月から帰還して洋上に着水した宇宙船から搭乗員の回収を行った事で知られているし、米国大統領専用機(マリーン・ワン)として今でも使用しています。④はその後継の対潜ヘリコプターで、現在世界で使われています。

40歳を過ぎてから④の対潜型や救難型に乗りましたが、①~③には若い時に長く乗ったから思い出も多く、愛着を感じますね。

しらせの写真

ガレージに飾っている写真です。昭和基地に向かって、南極海から氷が張った氷海へと航行しているシーンです。ワッペンは49次南極地域観測支援に作成したものを後輩からもらいました。ちなみに私は32次、33次、41次、42次地域観測支援に参加しました。

ペンギンと石

左上の写真はアデリーペンギン、右は皇帝ペンギンの写真で、カレンダーを切り取ってガレージに貼っています。南極にはこの2種類のペンギンがいます。アデリーペンギンは皇帝ペンギンのように大きくないけれど、一列になって海に飛び込むしぐさ等が可愛らしくて、いっぺんで大好きになりました。南極の石は32次の時に昭和基地近くで拾って持ち帰りました。今では南極条約で研究以外に持ち帰ることができなくなりました。

5002しらせの紹介

私が乗艦したのは艦番号5002のしらせです。今使われているのはその後継艦である5003しらせです。紛らわしいですが、いづれも公募の結果、名づけられました。この「しらせの特徴」として掲載した2枚の写真は、当時のしらせのパンフレットからです。しらせの広報用に、乗艦見学に来られた来賓や一般市民に配りました。予算の都合でカラー印刷は来賓用、2色刷りは各地に寄港した際、数万人にもなる見学者に配りました。この2枚は来賓用パンフからのものです。

南極に4回行って、フライトができたことはとっても貴重な体験でした。またね

横須賀の風景

県立公園 マリーゴールドが綺麗に咲いています

県立公園 日日草かな? 何種類かが 一緒に植えられています。

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