地元模型店に、今年は南極航海中に作った模型を出展します

模型店「おもちゃの王様」主催のコンクールで、高校の時に優勝しました

私は子供の時からプラモデルに夢中でした。小学は戦闘機、中学はドイツの戦車、高校は帆船を主に作っていました。 そして高校生の時に横須賀市内の模型店「おもちゃの王様」で毎年コンクールを開催していることを知って3年間で3作品を出展しました。1年と2年の時は準優勝の「金賞」、そして3年の時に念願が叶い優勝の「王様賞」を受賞することができました。高校を卒業すると仕事で地元を離れたから、模型コンクールからは遠ざかりました。それから半世紀近く経った2年前に「おもちゃの王様」を久しぶりに訪ねたら、変わらずに営業されていましたが、店は当時店主だった平岡さんから娘さんに交代されていました。

店内に展示されていた作品

最近はコロナのため模型コンテストは休止していて、替わりに歴代受賞者の作品を展示したいとのことで、私の受賞作品を2年連続で展示させていただきました。写真は去年の8月~今年7月までの展示風景です。私は高校2年の時の金賞受賞作品でイギリス人キャプテン・ドレイクの帆船「ゴールデン・ハインド」を出していました。

今年も店主から展示の依頼を受けました

そして今年も展示の依頼があり、「受賞者が製作した作品」ということで、過去にコンクールに出品していなくてもかまわないそうです。それならばと、私が自宅に保管している作品の中から選ぶことになりました。

今回展示させていただく作品

8月15日から展示をしていただく模型は、30年以上まえに砕氷艦「しらせ」飛行士として南極への航海中に製作した帆船「日本丸」です。

砕氷艦「しらせ」艦内の自室で製作中の私

「しらせ」の自室で日本丸を製作中の私です。艦内の幹部居住区は2人部屋で、2段ベッドとロッカー、机、2人がけのソファーがあります。護衛艦は机やベッドが鉄製ですが、砕氷艦「しらせ」は戦闘艦では無いことと、長期航海を考慮して木製です。 航海中はフライトが無いので、パイロットは南極でのフライトの準備や勉強会などをしますが、余暇を利用して読書や工作などで気分転換をしていました。私は合計4回(32次、33次、41次、42次南極観測支援)南極に行き、毎回1隻ずつ帆船を作ったので、南極関連の帆船模型が4隻(うち2隻は角材を削って製作した木製のオリジナル)あります。 単調な船旅ですが、仕事を始めてから、これほど模型製作に没頭できる時間があったのは、この時だけですね。

「しらせ」と大型ヘリコプター「シコルスキーS-61A」

南極に到着すると毎日フライトで忙しいのです。日本国内でのフライトとは違い、過酷な気象条件の中での作業なので、細心の注意を払って操縦しました。飛行場やヘリポートに着陸するのではなく、雪上や整地されていない露岩の上に着陸して物資や観測隊員を降ろすこともあり、ハラハラドキドキのフライトを何度も経験しましたが、やり遂げた後の充実感は最高です。

出展へ出発します

「おもちゃの王様」へ模型を搬入する日になりました。 4輪の後部にべニア板を置き、その上に帆船模型を置いてビニールテープで固定しました。 これで走行中の振動や揺れで模型が倒れることはありません。白い紙袋には、最近製作したオートバイの模型「スズキ GT380」の1/12を入れました。一緒に飾ってもらいます。30年前の帆船模型と最新のオートバイの模型を並べて飾ることで、今でも模型工作は私のライフワークだということをアピールしたいのです。

「おもちゃの王様」がある衣笠商店街の駐車場に着きました。帆船模型とバイク模型を持って店に向かいます。

開店の10時過ぎに到着したので、駐車場は空いていたしアーケード内のお客もまだ少ないです。

お店に作品を届けました

「おもちゃの王様」に着きました。2階が店舗です。私が高校生だった頃は1階と2階が模型店でしたが、今は1階が書店になり「おもちゃの王様」店主のご兄弟が書店の店主をされています。

帆船「日本丸」を店に届けて、1年間飾っていただいた帆船「ゴールデンハインド」を持ち帰りました。第3回作品展の展示は8月15日からだそうです。また、私の古い作品を皆さんに見てもらえることが、とっても嬉しいです。 数点の展示作品のなかでも毎回私の作品が注目されているようなので、今回出典した「日本丸」がどんな評判になるかが楽しみです。外ではバイク、家では模型作りが何歳になっても止められません。ではまた

横須賀の風景

8月4日にリニューアル中だった観音崎のホテルが開業しました。経営が今までの京浜急行から、株式会社共立メンテナンスに変わりました。「ラビスタ観音崎テラス」という名称です。

ホームページには館内や料理の紹介がされています。

しかし、私が楽しみにしていた日帰り入浴はやらないようです。ランチもありません。残念です。

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